FX4クラウドとは
FX4クラウドは、クラウド型会計システムです。
業績管理や業務システムとのデータ連携、独自様式での経営管理資料・報告書の作成など、豊富な機能を搭載しており、戦略的経営を行ううえで最強の支援ツールとなる側面も持ち合わせています。
シンプルな会計ソフトと異なり、活用できるツールが発達しているFX4クラウドは、高性能ゆえに使いこなせないという悩みが多いようです。
ぜひ、サポートが丁寧な会計事務所の協力を得ながら経営に役立てていただきたい会計システムなのですが、サポートが受けられない方からの、「FX4クラウドの使い方を教えてほしい」という声にお応えして、このサイトで機能やメリットから実際の操作方法まで、ご紹介してまいります。お役に立てれば幸いです。
※FX4クラウドは随時バージョンアップを続けております。当サイトの記事はあくまでも執筆時点でのバージョンで記載しておりますので、ご了承いただければと思います。
FX4クラウドは中堅企業で導入数No.1を誇る会計ソフト
おすすめするのには、理由があります。
FX4クラウドは業務系システムとの連携やExcelへのアウトプットの柔軟性が非常に高く、やりたいこと・見たいことを何でも実現できるという点で、経営において大きなメリットがある会計システムだからです。
その証拠に、FX4クラウドは「中堅企業向けクラウド会計ソフト導入数」でNo.1を獲得しており、2017年8月現在、10,000社を超える企業に利用されています。
2017年 株式会社富士キメラ総研が実施した『クラウド会計システムに関する調査』
http://tkc.jp/news/2017/20170926
FX4クラウドの機能と特徴
FX4クラウドの機能は非常に多岐にわたります。
今回は、多くの企業が中心的に使うであろう機能について、特徴を簡単に解説します。
入力時に役立つFX4クラウドの機能
(a) 手仕訳 ~ 過去仕訳を利用して作業効率アップ
FX4クラウドの手仕訳入力は[日常業務タブ / A 取引の入力]にて入力します。
手仕訳入力は7種類あります。
[仕訳辞書入力、現金出納帳入力、預金出納帳入力、元帳型入力、1伝票型入力、5伝票型入力、複合仕訳入力]です。
おすすめは、[仕訳辞書入力]あるいは[仕訳DB入力]です。過去仕訳パターンを呼び出して入力する方法なので、あらかじめ科目や取引先、摘要欄などが入力済みの状態となり、日付と金額を変更すれば完了するため、作業の効率化が図れます。
(b) 自動仕訳 ~ 既存データの読み込みで業務効率アップ
FX4クラウドの自動仕訳機能は[日常業務タブ / A 取引の入力]および[仕訳連携タブ]を利用します。
それぞれのタブでは、以下のデータの読み込みが可能です。
使用するタブ | 読込可能なデータ |
日常業務タブ | 銀行信販データ受信、証憑スキャンデータからの仕訳計上、レジからのデータ受信 |
仕訳連携タブ | TKCシステム自動仕訳の読み込み、他社システム自動仕訳の読み込み |
導入しやすいのは、[銀行信販データ受信]と[他社システム自動仕訳の読み込み]です。
インターネットバンキングを利用されている企業は、ぜひ[銀行信販データ受信]をお使いください。非常に便利ですし、効率がアップします。
また社内にはExcel資産 と呼ばれる、Excelで作成した会計関連のファイルがたくさんあり、会計システムとExcelファイルとに二重入力 しなければならない状態になっている企業にとって、FX4クラウドの[他社システム自動仕訳読み込み機能]の利用は、画期的な業務効率化につながります。
閲覧時に役立つFX4クラウドの機能 ~ 高い検索能力と迅速さが秀逸!
FX4クラウドの[日常業務タブ / C 取引問合せ]には、[仕訳帳、総勘定元帳、勘定科目残高]などのほか、[部門別仕訳帳、部門別勘定科目残高]などがあります。
FX4クラウドのすばらしいところは、この仕訳帳検索能力が非常に高いこと、そして、検索スピードが速いことです。秀逸といっても過言ではないでしょう。
消費税確認に役立つFX4クラウドの機能 ~ 訂正も課税区分判定も思いのまま
FX4クラウドは、消費税の確認機能が優れており、非常に見やすいのも特徴です。
集計表で気になるところをクリックすると、ドリルダウン (階層になっているデータを掘り下げて、詳細表示する機能)で最終的には仕訳まで確認することができ、そのまま仕訳訂正もできるため、操作性が抜群によいです。
また、課税売上高5億円超等の会社における消費税額の計算方式には【個別対応方式】と【一括比例配分方式】があり、 個別対応方式にも対応しているケースが多いと思います。
そのとき課題となる課税区分判定について、FX4クラウドには[部門別課税区分集計機能]があるため、非常にチェックしやすいのも特徴です。
消費税対応については、TKCシステムが抜きんでていると言えます。
資金管理に役立つFX4クラウドの機能 ~ 簡単操作で脱アナログ管理
FX4クラウドには、[支払管理、入金管理、手形管理、電子記録債権管理、資金繰り計画、資金繰り実績表、金融機関別預貸率表]などの機能があります。
[支払管理]や[入金管理]は、網羅的にデータ入力する必要などもあり、経理経験や専門知識レベルが高いユーザーでないと使いこなせないかもしれません。
一方、FX4クラウドの[手形管理]、[電子記録債権管理]は操作が簡単で、それまで手形ノートやExcelでアナログ管理をしていた企業にも好評です。
この機能はオプションですが、手形枚数が多くアナログ管理で煩雑になっているなど、課題がある 場合には導入をおすすめします。
また、FX4クラウドの[金融機関別預貸率表]は、短期・長期に分かれた借入金を金融機関別に合計できます。
預金と借入金の差額から実質借入額や実質金利を算定するのにも役立ちますので、金融機関対策を検討したい企業にとっては利用価値が高い機能です。
業績管理に役立つFX4クラウドの機能 ~ 使いこなせば経営力アップ!
FX4クラウドは[業績管理機能]も非常によくできています。
[最新業績タブ]の各メニューを実際に使ってみると、経営管理に効果的で、経営者にとっても勉強になる内容が含まれていることに気づくと思います。
残念ながら、FX4クラウドを導入したものの丁寧なサポートが得られず、[業績管理機能]を使いこなせていない企業が多いのが実情ですが、ぜひ活用していただきたい機能です。
中でもおすすめなのが、[最新業績タブ / A 最新業績問合せ]です。
変動損益計算書になっているため、利益創出の観点からの業績がよく分析できます。
業績予測ができるようになると、利益を創出するために、現場および経営者が残りの期間で何をすべきかがわかるようになります。
しかし、FX4クラウドの[業績管理機能]を使いこなすには、操作だけでなく、変動損益計算書からの読み取り方や、業績予測の立て方、どのような課題を抽出して解決策を考えるかといったコンサルティング能力も必要です。
社内だけでは難しい場合は、ぜひ丁寧なサポートができる会計事務所などに入ってもらい、管理会計の構築支援という考えでお取組みいただければと思います。
今回ご紹介した[業績管理機能]以外にも面白いボタン(機能)がたくさんあるのですが、詳しくは後述にしたいと思います。
経営分析に役立つFX4クラウドの機能 ~ 手間のかかっていた資料作成を瞬時に
[MR設計ツール]は、FX4クラウドに付加されている、マネジメントレポート作成ツール機能です。
Excelに簡単にアドオンすることができる、自由かつ柔軟にアウトプットできる機能で、これにより、FX4クラウドのデータを、企業独自の帳表スタイルで印刷できます。
[MR設計ツール]を活用すれば、毎月同じ形式で資料を作っている、推移表を毎月ズラして作成しているなど、手間がかかっていた作業が、一瞬で終わります。いままで資料作成に費やしていた時間を、分析や調査という付加価値の高い経理業務にあてることができるのです。
“いち早く“ しかも “分析された資料“ を経営者が利用できるメリットは、効果絶大です。